2024.02.13

【プレスリリース】プロダクトセキュリティスタートアップのFlatt Securityが 約10億円の資金調達を実施し、GMOインターネットグループに参画

プロダクト開発組織に向けたサイバーセキュリティ関連事業(プロダクトセキュリティ関連事業)を展開する株式会社Flatt Security(代表取締役社長:井手康貴 以下、Flatt Security)は、2024年2月29日(木)付でGMOインターネットグループ株式会社(以下、GMO-IG)による約10億円の増資を受けるとともに、GMO-IGが既存株主より発行済株式の66.6%を取得することにより、GMOインターネットグループに参画することをお知らせいたします。

また、これに伴い、本日付で取締役にGMOインターネットグループ株式会社代表取締役グループ代表 会長兼社長執行役員・CEOの熊谷正寿を迎え、経営体制の強化を行います。

なお、本件に伴う事業内容等の変更は行いません。今後も、Flatt Securityはプロダクト開発組織に伴走するプロダクトセキュリティの専門家集団として、日本ひいては世界の技術組織のセキュリティ体験向上に貢献してまいります。

Group 561 (3)

資金調達及びグループ参画の背景

■業界問わず豊富な支援実績を持つプロダクトセキュリティのプロフェッショナル集団

Flatt Securityは創業以来、将来的な事業の海外展開を見据え、グローバルに通用するプロダクト・サービスの提供をコンセプトに成長を続けてきました。

AWS/Google Cloudのセキュリティリスクの可視化と修正を支える自動化セキュリティ診断ツール「Shisho Cloud」やセキュアコーディング学習プラットフォーム「KENRO」といったセキュリティに関するプロダクトを自社で開発・提供するとともに、様々なプロダクト開発企業に対し、セキュリティ診断(脆弱性診断)やセキュリティコンサルティング等のプロフェッショナルサービスを提供してまいりました。

このような事業展開の中で得た、プロダクトセキュリティに関する豊富な知見・ノウハウを活用することで、プロダクトに対する精緻なセキュリティ評価や施策提案の自動化を実現するサービスの提供を実現し、多様な業界・業種の企業におけるプロダクトセキュリティの戦略づくり・組織づくりに対するサポートを進めています。

■グループの顧客基盤の活用と事業への積極的な投資の2軸でさらなる成長加速を目指す

今回の資金調達で得た、グループの顧客基盤と約10億円の資金を活用することで、事業・組織がこれまでにない速度で成長し、日本を代表するグローバルなプロダクトセキュリティ企業になるという目標を最速で実現することを目指してまいります。

(1)グループの顧客基盤の活用

GMOインターネットグループは国内最大規模のIT企業グループです。事業の海外展開も推進し、成長し続けています。Flatt Securityは、グループが有する国内外の顧客基盤を活用することで、これまでリーチできていなかった様々な業界・業種の技術組織とともにプロダクトセキュリティに取り組むことで、サービスをさらに向上してまいります。

(2)事業への積極な投資

「Shisho Cloud」における新技術開発に向けた投資

プロダクト資産の管理やそのセキュリティリスク評価、施策提案のさらなる自動化・高精度化技術の開発に向けた投資を行います。

プロフェッショナル人材採用加速に向けた投資

プロダクトセキュリティやプロダクト開発の専門人材の採用や、プロフェッショナルサービスの事業開発・組織づくりを加速させるための投資を行います。

新経営体制

  • 代表取締役:CEO 井手康貴
  • 取締役:CTO 米内貴志
  • 取締役:熊谷正寿(GMOインターネットグループ株式会社 代表取締役グループ代表 会長兼社長執行役員・CEO)
  • 社外取締役:上野宣(株式会社トライコーダ 代表取締役)
  • 執行役員:CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー) 豊田恵二郎
  • 執行役員:プロフェッショナルサービス事業CTO 志賀遼太 

kumagai ide min

(左)株式会社Flatt Security代表取締役 井手康貴、(右)GMOインターネットグループ株式会社 代表取締役グループ代表 会長兼社長執行役員・CEO 熊谷正寿

株式会社Flatt Security 代表取締役 井手康貴のコメント

Flatt Securityは元々「外貨を稼ぐことができる1兆円企業を作り、日本の経済競争力を高めたい」という人生目標のために立ち上げた会社です。2019年にセキュリティ事業を開始してから今日まで、素晴らしいメンバーとお客様、株主の方々のお陰で順調に成長を続けることができました。

事業や組織が継続的に成長する一方で、経営者としては「”Flatt Securityを1兆円企業にする”という大目標を実現するために、大きな勝負に出るべきだ」という強い気持ちがありました。より経営のレベルを上げ、スピード感をもって事業成長するためにどうすれば良いか考えていた時に、GMOインターネットグループ会長の熊谷さんとの出会いがありました。

熊谷さんとお話するうちに、サイバーセキュリティ領域に対するGMOインターネットグループの本気度を感じ取るとともに、顧客や働く仲間の笑顔を第一とする姿勢と、「経営を各社の裁量に任せ、各社の持続的な成長を後押しする」というグループの経営方針に深く共感しました。そして、Flatt Securityのかつてない成長を実現できる環境であるという確信に至りました。

今回の資金調達、グループ参画はあくまでも弊社にとってのスタートラインです。今後は、経営力を強化し、事業・組織の成長、そしてその結果としての提供価値向上をこれまでにない速度で成し遂げ、国内外のお客様や働く仲間のみならず、グループに対しても良いインパクトを生んでいくことを目指してまいります。

セキュリティ事業の創業から今年でちょうど5年になりますが、残念ながら日本の経済力は伸び悩んでおり、その中で自分がまだまだ貢献できていないことを非常にもどかしく感じています。「日本の経済競争力を高められるほど外貨を稼げる1兆円企業をつくる」という大きな目標に向けて、まだまだ道のりは長いですが、Flatt Securityとして築いてきた唯一無二のカルチャーとブランドを大切にしながら、目の前のお客様一人ひとりに向き合い、結果として日本という国に貢献できればと考えています。

※井手が本件の決断に至った背景や目指すビジョンについて、詳細は以下をご覧ください。

https://flatt.tech/magazine/entry/20240213_ceo_message

新任取締役(GMOインターネットグループ株式会社代表取締役グループ代表 会長兼社長執行役員・CEO) 熊谷正寿のコメント

GMOインターネットグループは「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチに掲げ、インターネットインフラ事業を中核として、事業を展開してまいりました。その中でも、セキュリティ事業は近年最も注力している事業の一つです。

Flatt Securityは、プロダクトセキュリティのプロフェッショナルが多数在籍する、国内屈指の注目すべきセキュリティスタートアップです。経営陣を含めメンバーの大半は20代と若く、グループに新しい風をもたらしてくれると期待するとともに、ともに成長を加速できることを願っています。

今後は、GMOサイバーセキュリティbyイエラエなどのグループ各社と切磋琢磨しながら、グループの1,500万件を超える顧客基盤を活用することで、日本を代表するグローバルなセキュリティ企業として飛躍できるよう、サポートしていきたいと考えています。

株式会社Flatt Securityについて

Flatt Securityは2019年のセキュリティ事業開始以来、「開発者のための次世代セキュリティサービスを届け、世界中のプロダクト開発を加速する」をコーポレートキャッチとして、業界を問わず様々な企業のプロダクトセキュリティの取り組みを支援してきた、プロダクトセキュリティのプロフェッショナル集団です。

セキュリティプロダクトの自社開発や様々なプロダクト開発企業への支援、徹底したユーザーヒアリングを通じて得た知見を元に、一つひとつの顧客組織に寄り添った伴走型のプロダクトセキュリティサービスを提供しています。

<主なサービス>

・「Shisho Cloud

AWS/Google Cloudのセキュリティリスクの可視化と修正を支える自動化セキュリティ診断ツール

・「セキュリティ診断

開発組織に寄り添い、プロダクトに対する精緻なセキュリティ評価を行う脆弱性調査/分析サービス

・「KENRO

Web開発に必須のセキュリティ技術を演習形式で学べるセキュアコーディング学習プラットフォーム

※ 記載されている会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。

報道関係お問い合わせ先

株式会社Flatt Security 広報

E-mail:pr@flatt.tech