#FlattSecurityMagazine

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【LT解説つき】はてなブログ DevBlog Meetup #1 に参加&LTしました!


はじめに

こんにちは!事業開発やDevRelを担当している、小島です。

先週開催された「はてなブログDevBlog Meetup #1」に参加し、Flatt Securityからは執行役員の豊田がLTを行いました。今回は発表したLTの簡単な解説を中心に、イベントレポートをまとめていきたいと思います。

イベントの詳細や公式の情報はこちらです!

hatena.connpass.com

LT解説:スタートアップ・Flatt Securityが技術ブログとオウンドメディアの両方にフルコミットする理由

speakerdeck.com

今回のイベントでは「スタートアップ・Flatt Securityが技術ブログとオウンドメディアの両方にフルコミットする理由」というタイトルで執行役員の豊田から発表させていただきました。LTでは短い時間だったので、この記事ではその裏側の考え方を解説したいと思います。

Flatt Securityでは、「開発者のための次世代セキュリティサービスを届ける」というコンセプトを背景に、開発者向けの技術情報発信に力を入れています。そのため、現在は技術ブログ「Flatt Security Blog」と本オウンドメディア「#Flatt Security Magazine」を運営しており、どちらも高い頻度で更新する体制を構築しています。

LTでは触れられなかったのですが、実は数年前は技術ブログもあまり更新頻度は高くなく、社内でも「書きたい内容があれば書く」「何か告知したいことがあったら書く」といった消極的な運用状況がありました。

一方でFlatt Securityは「開発者のためのスタートアップ」として、開発者の認知の低さやサービスの世界観を伝えられていないことが大きな課題だと捉えていました。そこで、開発者のためのスタートアップであることを強く訴求するために技術ブログの発信にフルコミットすることを意思決定したのが始まりでした

フルコミットすると意思決定してから起きた変化は以下のようなものでした。

  • 開発者が本当に求めているコンテンツを短期間で大量に書き続ける。
    • 2022年の初頭は質の高い記事を週に1本以上出すことを目標に、コスパを意識せず腰を据えて時間をかけることを意識しました。社内のレビューにも時間をかけた結果、リリースした記事は1万文字以上の骨太な長編記事も多く生まれ、かなり知見の詰まった発信が可能になりました。

  • 開発者に記事が評価される。特にPV/UUだけでなく営業活動や採用活動においても定量/定性での反響をいただく。
    • 商談や採用活動でのヒアリングの結果、ブログを閲覧いただいた方からの認知が圧倒的に増えました。また、各記事はてなブックマークのホットエントリーに掲載していただくほどの反響があった他、年間では25万PVという大きな定量的な反響もありました。

  • 業務時間で技術ブログを書く意思決定や成果の評価がしやすくなり、経営陣やエンジニア全員を巻き込んだ情報発信がしやすくなる。
    • 最終的には技術ブログは一部のエンジニアのためのものではなく、全員で運営するという強い意識が生まれました。

そして現在は、以下のブログ記事のような体系的な企画レビューを進めることができたり、オウンドメディアでの非エンジニア層への認知といったチャレンジができるようになる、といった新しいフェーズを迎えています。

flatt.tech

現在の技術ブログとオウンドメディアの運用体制については、はてなブログBusinessの導入事例記事にてご紹介いただいています。

www.hatena.ne.jp

このような経験があるので、これから技術発信をされる方にはプロダクト開発と同じく、読者への価値提供を第一に技術情報を提供すること、社外での反響(≠PV/UU)を意識してフィードバックサイクルを回すことをぜひおすすめしたいです。

全体のイベントレポートとセッションの感想

会場のイメージ(Flatt SecurityのLT風景)

ここからはそれぞれのセッションの私の感想について簡単にまとめていきます。

はてなブログ DevBlog Meetup #1は、①はてなさんからのセッション、②はてなブログ利用企業によるパネルディスカッション、③希望企業からのLT、④懇親会の流れで行われました。

はてなさんのセッション

speakerdeck.com

はてなブログチームからのセッションでは、実際のデータや機能を踏まえて技術ブログ運営に役立つTipsをお話されていました。

Flatt Securityでも各記事のPV/UUや拡散のされ方について分析しているのですが、プラットフォーム全体の傾向を知れる機会は中々ないので、非常に勉強になります。中でも気になったのは

  • はてな技術ブログ全体のPVはアドベントカレンダーが盛り上がる12月に激増するため、読者が読み疲れてPVが頭打ちになるといった事象はなさそう。
  • 1ヶ月の投稿数と1記事の平均PVを踏まえると、たくさん記事を出せば伸びるというわけではない。

といった点がデータとして示されている点でした。

また、セッションではGitHubでブログ記事管理を効率化出来る新機能の話も公開されました。Flatt SecurityではGitHubで普段記事の管理や校正レビューを行っているので、かなり心待ちにしています!

はてなブログ利用企業の座談会

メインのセッションでは、はてなブログ利用企業として、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズさん、弁護士ドットコムさん、ユーザベースさんの技術ブログについての座談会が行われました。

特に印象に残った点としては、「厳密なKPIは持たない」といった点で各社共通していること、社外へのブランディングだけでなく社内広報にも活かすことができるといった点でした。

前者は特にMVP制度などの記事筆者を称賛する仕組みづくりが参考になり、後者はFlatt Securityのフェーズがより先に進んだ際意識したい観点として学びになりました。

各社のLT

日本経済新聞社さん

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弊社も度々お世話になっている日本経済新聞社の西馬さんのLTです。

技術ブログの「Hack the NIKKEI」ははてなブログではなく内製とのことで、執筆だけでなくブログシステムとしてのフィードバックサイクルが回っているのも印象的でした。日本経済新聞社さんは、メディア企業として技術情報発信にもこだわるという一貫した姿勢が素敵だと個人的に思います。

Flatt Security

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冒頭でも解説させていただいた通り、執行役員 豊田がLTを行いました。

ヘンリーさん

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クラウド電子カルテ「Henry」を提供する、株式会社ヘンリーさんのLTです。

事業ドメインが複雑だからこそ技術ブログを通じて興味をもってもらう、というアプローチは納得感があります。また、当初の記事数が3投稿と少ない中で、613ブックマーク、106スターを獲得したという実績にも驚かされました。

懇親会

はてなブログのカラフルなアイシングクッキー

懇親会は、技術ブログを運営している方々というニッチ(?)なコミュニティでもあることから、かなりの盛り上がりを見せていました。技術広報の方だけでなくエンジニアリングマネージャーなど職種の幅が広かったのも印象的で、各社のブログに注力している姿勢をお伺いできました。

また、過去にFlatt Securityのオウンドメディアで掲載した技術ブログの企画の記事を参考に企画のチェックリストをつくられた方もいて驚きました。いつも参考にしていただきありがとうございます。

おわりに

はてなブログ Devblog Meetupは今回「#1」ということで、今後の開催も考えていらっしゃるとお伺いしました。次回開催された際にはまたぜひ参加したいと思います。

Flatt Securityは「開発者にセキュリティサービスを届ける」という事業背景からも、今後も最もDevRelに力を入れているスタートアップを目指していきます。そのため、今回の登壇やブログ記事だけでなく他の機会でも技術発信の知見やTipsを公開していきたいと改めて感じました。

[告知] エンジニア育成・オンボーディングをテーマにしたイベントを開催します!

最後にイベントの宣伝です。Flatt Securityではこの度「新卒エンジニアのオンボーディングを語らNight」を開催します!

エンジニア育成の知見共有と各社担当者の交流を目的としたラフなイベントなので、人事・育成担当の方からエンジニアリングマネージャーの方までぜひお気軽にご参加ください

今回は、サイバーエージェントさま、サイボウズさま、日本経済新聞社さまにご登壇いただき、新卒エンジニアのオンボーディングについてのLTやパネルディスカッションを行います。

connpassから参加を受け付けておりますので、お気軽にご登録ください!

flatt.connpass.com